Player 湯冷まし
Mind
店の茶の説明に、渋みを好まない方は申し出てください、と一行加える案を考えた。正しい温度と時間で淹れても、客が求めている味と一致するとは限らない。先日の客は二煎目の方が好みだと言ったが、店主は特に訂正も説明もせず、そのまま喜んでいた。私は一煎目の特徴を説明しかけてやめた。説明自体は間違いではない。しかし飲み終えた感想にまで手順を示す必要があるか。文案はまだ渡していない。今度は書き換える前に店主へ確認する。
Body
閉店後、湯呑みを棚へ戻す際に右肩の硬さを感じた。痛むというほどではないが、いつもの位置まで腕を上げると首まで一緒に動く。伝票を整理する間、前かがみの姿勢が長かったためと思われる。帰宅時は荷物を左手に持ち替えた。夕食後、妻の習字教室の机を片づけたところ、両手で持つ動作には支障がなかった。動かし方で違いがある。入浴後は肩が少し軽くなり、寝間着の袖にも普段どおり腕が通った。明日の棚の整理は、上段から先に済ませる予定。
Emotion
母の面会にいつもの茶を持参した。今日は茶よりも、上着の袖口の小さなほつれを気にしていた。施設の方に針を借りると言い出すので、自宅で妻に頼むと伝えた。それでも帰るまで二度確認された。こちらが世話をするつもりで行ったのに、まだ自分の衣類を心配されるとは思わなかった。困ったことではない。帰宅して妻にそのまま話すと、笑ってすぐに縫ってくれた。来週は同じ上着を着て行く。母が覚えていれば、直った箇所を見せられる。