Mind
名古屋からの帰り道で、昔よく寄った食堂の看板が別の名前になっとった。前の店の名前を思い出そうとしたら、味噌汁の器と駐車場の段差ばかり出てきて、肝心な名前が出てこん。何十回も行ったのにな。女房に場所を説明したけど、そこは私は行っとらん、と言われた。そりゃそうや、仕事中の昼飯やった。唐揚げに小さいレモンが付いとって、いつも車に戻ってから手が酸っぱい匂いになったのは覚えとる。次にあの道を走ったら、看板を見る前に思い出せんかなと思っとる。名前は短かった気がする。それも怪しいけど。
Body
日曜に孫を風呂に入れたら、湯船からなかなか出してもらえんかった。小さい桶に湯をくんでは、じいじの肩へ一杯ずつかけてくれる。お客さんになったつもりで座っとったが、腰は温まるし頭から汗は出るし、こちらが先にのぼせそうになった。いつもは配達から帰ると急いで洗って夕飯やけど、こうして座っとると脚の重たいのがよく分かる。出てから床に寝転んだら足の裏がまだぽかぽかしとった。孫はもう次の遊びを持ってきて、こっちはパンツ一枚やぞ。ばあばに服を着せてもらっとる孫より、じいじの方が支度が遅いと言われた。まあ、ええ湯やった。
Emotion
女房が畑のトマトを隣へやったら、代わりに漬物をもらってきた。うちのをおいしいと言っとったよ、と夕飯で聞いて、そうかそうかと同じことを二度言ってしまった。店に出すような形ではないし、皮の割れたのも多いけど、人に食べてもらえるのはうれしいもんやな。もう一個取れんかと思って暗い畑を見に行ったら、まだ青かった。女房には、褒められるとすぐそれや、と笑われた。悪い気はせん。明日、配達から戻った時にもう一度見てみる。朝と夕方でそんなに変わらんとは思うけど、赤くなるのを見落とすのも惜しい。