Player はんこ
Mind
九州の拠点の話を聞くたびに、今より余裕のある生活を想像する。しかし具体的な仕事の内容も、家族がどうしたいかも聞かないまま、勝手に良い条件を並べている。調達先の話なら、確認できていない数字をこうして採用することはない。転勤したいと決めたわけではないが、ただの空想にしておけば今の不満を少しやり過ごせる、という便利さがあるのだと思う。今日はまず、以前あちらにいた同僚の名前だけメモした。話を聞くなら噂の続きではなく、帰る時間や担当の範囲を聞きたい。妻に相談する前に結論を出す必要はない。むしろ毎回そこまで一人で考えようとして、何も言わなくなっている。
Emotion
娘が食卓で学校の話をしていた。妻に向けて話していたので私は黙って聞いていたが、途中で「お父さんの会社でもそういう人いる?」と聞かれた。大した内容ではないのに、急にこちらへ話が来て少しうれしかった。うれしかったせいで説明が長くなり、娘は途中でまた妻の方を向いた。あれこれ教える機会だと思ったわけではない、と思いたいが、実際は似たようなものだったかもしれない。食後に少し残念な気分になった。ただ、最初に私にも聞いてくれたことまで、最後の気まずさで消してしまうのは違う。次に話が来た時は短く答えよう、と考えている時点で、まだ少し力が入りすぎている。
Body
朝、駅の階段を上がっている途中で、思っていたより息が上がった。急行に間に合うよう急いでいたせいもあるが、上まで来て平気な顔をする必要はなかった。父の手術以来、階段を使うことだけは続いている。ただ、会社に着くと昼までほとんど椅子から動かないので、それで十分というわけでもないのだろう。午後は席を立って水を飲みに行った。誰かに用事を頼むついでではなく、自分が動くために立つと、案外どこへ行けばいいか迷う。帰りの電車で眠ってしまい、起きたら首が斜めのまま固まっていた。運動した日の記録を書くつもりが、座っていた時間の話の方が多くなった。風呂では仕事の予定を考えず、少し長く湯につかった。