Body
食堂の昼が終わって顔を洗ったら、頬だけ水がしみるような感じがした。揚げ場の前に長くいた日は、汗をかいているのにそこだけ乾いている。鏡を見ると赤くなっていて、首の後ろはまだ熱い。冷たいお茶を飲んで座っていたら、今度は足の裏がじんじんしてきたので、靴の中で指を広げた。若い子が残った味噌汁を温めてくれて、最初は暑いからいらないと言いかけたけど、飲んだらお腹がすいているのが分かった。人のお昼は気になるのに、自分の分は後回しやね。今日は全部飲んで、ご飯も少し食べてから片づけに戻った。帰りの靴は朝よりきつかったけど、足取りまで重いわけではなかった。
Emotion
娘が電話で、今度来るときは外でご飯を食べようと言った。何が食べたいのか聞いたら、お母さんも座って食べられるところ、と。うれしかったけど、家なら好きな物を作ってやれるのにと思ってしまって、返事が一拍遅れた。娘は忙しいと思っているかもしれない。忙しいんじゃなくて、私が作った物を食べてほしいんやよ、と言うのも押しつけになる気がして、じゃあお店を決めてと頼んだ。電話を切ってから夫に話すと、よかったなあと簡単に言う。その簡単さが少しうらやましい。楽しみなのは本当なので、当日は台所の心配をしないで出かけたい。まだ店が決まってもいないのに、何を着るかは考えた。
Mind
新人に渡すまかないのレシピを書いていて、キャベツ半玉という言い方では困る日があると気づいた。今週のは大きいし、先週のは小さかった。普段なら鍋を見て足すだけなのに、紙にすると急に不親切になる。重さを書けばいいけど、残り野菜を使う料理なのに全部量らせるのも違う気がする。まず何人分かと鍋の大きさを書いて、野菜を入れたときの高さを一緒に見せようか。そうすると今度は火の通りでかさが減る話も要る。自分が手で覚えたことを、読んだだけで分かるようにするのは難しいね。明日は本人に作ってもらって、どこで迷うか聞いてみる。味つけの前で一度呼んでもらえば慌てずに済む。